アクリルグッズの作り方と注意事項
ご注文からお手元に届くまでのアクリルグッズの製造工程をご紹介します。 特に、印刷面・デザイン・白版は仕上がりを左右する重要な要素です。
はじめて作成される方は、ぜひご参考ください。
アクリルグッズが届くまで
以下の工程を経て完成し、お手元に届きます。
- デザイン作成(サイズ・解像度をご確認ください。)
- カットパス作成(カットラインを設定)
- 白版作成(必要に応じて)
- データを入稿(当社のテンプレートを使用)
- データチェック(当社にてデータチェック・お客様にて校了)
- UVプリント(デザインをアクリルに印刷)
- ホワイト印刷(白版がある場合)
- レーザーカット(カットパスに沿って加工)
- アタッチメント(キーホルダー金具など)の取り付け
- ラッピング・発送
アクリルグッズを制作する上で重要なポイント
アクリルグッズを制作する上で重要なポイントは、どんなデータを作るかによって仕上がりが異なります。基本の印刷のしくみをご紹介します。
ポイント1. アクリルグッズの印刷方法
片面印刷・両面印刷をお選びいただけます。

片面印刷
正面からのみデザインが見えるように印刷します。
裏面をみると、白版がある箇所は白く見え、デザインのみの場合は反転したデザインが見えます。

両面印刷
正面・裏面どちらからでもデザインが見えるように印刷します。
表面とは違うデザインを裏面に印刷することもできます。
ポイント2. デザインの印刷面
アクリル素材の裏側に印刷するか、表側に印刷するかは素材によって決まっています。
オーロラやホログラム・ラメ・カラー素材にはデザインが隠れないよう表側に印刷を行います。
片面印刷の場合
クリア素材の場合:裏側へ印刷
クリア素材のアクリルは裏側へ印刷がおすすめです。アクリル越しにデザインが見えます。この場合、裏側に印刷することで、印刷の剥がれ防止にも役立ちます。
オーロラやホログラム・ラメ・カラー素材の場合:表側へ印刷
アクリル板に色がついている商品は、表側へ印刷を行なっております。この場合、アクリルの板の上にデザインが見えます。
両面印刷の場合
裏側印刷:クリア素材への印刷
表面のデザイン、裏面のデザインを全て裏側に印刷します。

<印刷面のイメージ>
アクリル板の裏側から、アクリル板→デザイン→白版→デザインの順番で印刷を行います。
表・裏のデザインで色の濃度差がある場合、濃色のデザインが透けて見えることがございます。
あらかじめご了承の上、デザインをおこなってください。
両側印刷:特殊なアクリル素材(カラー/ホログラム/ラメ)への印刷
表面のデザイン、裏面のデザインをそれぞれ表側・裏側に印刷します。

<印刷面のイメージ>
アクリル板の表側から、デザイン→白版→アクリル板→白版→デザインの順番で印刷を行います。
印刷時に表側と裏側で位置ずれ・個体差が起こる場合があります。
量産前の色校正や小ロット印刷で仕上がりを確かめることをおすすめします。
特殊なアクリル素材(カラー透明/ホログラム/ラメ)への両面印刷は、表裏それぞれ別工程で印刷を行う都合上、印刷位置に若干の差異が生じる可能性がございます。つきましては、1ミリ以内のズレにつきましては、製品仕様としてご容赦いただけますと幸いです。
ポイント3. 白版とは
白版(ホワイト版)とは、アクリルグッズのデザインを印刷する際に、発色を良くするための白インクの下地です。
透明なアクリルにそのままカラー印刷すると透けてしまうため、デザインの下に白インクを敷くことで、鮮やかな仕上がりになります。
白版あり

デザインの色が鮮やかに映ります。
キャラクターやロゴなど目立たせたいデザインは白版を使用することをおすすめします。
白版なし

白版を使用しない場合、カラー印刷が透けます。正面・裏面どちらからでもデザインが見えるように印刷します。ホログラムやラメは、素材が透けてデザインが見にくくなることもあります。
アクリルグッズの注意事項
記載の内容は初期不良対象外(交換不可)となりますので、よくお読みの上ご了承ください。
商品について
アクリルグッズの取り扱い上の注意
- アクリル素材は、見た目に反して傷つきやすい性質があります。硬いものと擦れたり、強い衝撃が加わると、印刷の剥がれや傷、ひび割れの原因になります。
- アクリル素材は、高温に弱い性質があります。直射日光の当たる場所や、高温多湿な場所に長時間放置すると、変形や変色の原因になります。
- 小さなアクリルグッズは、誤飲の恐れがありますので、小さなお子様の手の届かない場所に保管してください。
細かなカットについて
- デザインによって細くなってしまったカット部分は、外部からの衝撃や摩擦で破損しやすくなります。強度を保つためにも、カット部分の細いデザインは避けてください。
オーロラやホログラムの商品について
- アクリル板にオーロラフィルムを貼り合わせる際、どうしても微小な気泡やチリが混入し、表面に僅かな傷やスレとして見られる場合がございますが、仕様のためご了承ください。
仕上がりについて
色味について
- 印刷機の特性上、お客様のモニターやプリンター環境とは色味が異なる場合がございます。 これは、機種や出力方式の違いによるものであり、印刷機の特性上、やむを得ず発生してしまう現象でございます。何卒ご了承ください。(ただし、明らかに色味が異なる場合は初期不良として、再製作をさせていただきます。)
両面デザインの透けについて

アクリルグッズは透明素材のため、表面と裏面でデザインの差異が大きい場合、白押さえの範囲によっては裏面の色やデザインが透けて見える可能性がございます。デザイン制作の際は、この点にご留意ください。
また濃い色の場合は、画像のように若干透けてしまうことがあります。
鋭角のカットについて
- 角や尖った部分は怪我の原因にもなり、データ制作時に注意が必要です。デザインの際は、角や尖った部分をできるだけ減らし、丸みを帯びた形状にすると欠けを防ぐことができます。
- 鋭角すぎるカットは、加工の都合上ご対応できない場合がございます。 その際は、データ不備としてご連絡させていただき、お客様ご自身で修正をお願いすることがございますので、あらかじめご了承ください。
著作権について
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